ゴルフの救済のプレースとリプレースの違い 6インチの場合はどっち?

ゴルフ用語は語源が英語ということもあり少しややこしいものが多いですよね。

その代表格がプレースとリプレース。この二つはそちらも救済などを受ける際によく耳にする用語ですが、多くのゴルファーが間違えやすいゴルフ用語でもあるのです。

今回は、ゴルフの救済のプレースとリプレースの違いについてお話しさせていただきますね。

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ゴルフの救済のプレースとリプレースの違いとは?

GACライターのBUNTAです。

多くのゴルファーが勘違いしやすいプレースとリプレース。どちらも救済を受けた際の球の戻し方を示す用語ですが、この二つの救済を受けられるのはルールによって細かく決められています。

プレースとリプレースを簡単に説明すると、

  • プレースは元の位置とは違う位置に球を置くこと
  • リプレースは元の位置に球を置くこと

と、分けることができます。

では、プレースとリプレースについて詳しく説明させていただきましょう。

プレースは指定された範囲に球を置くこと

プレースはルール規定に則って指定された範囲のどこかに球を置くことです。わかりやすく言うと、救済などを受ける際、元の位置とは違う位置に球を置く行為のことをプレースと言います。

プレースはプレーヤー本人しかすることができません。他のプレーヤーや自身に属するキャディでもプレースする球を本人以外が触ることはできません。

例えば、ドロップした球が範囲内に止まらない場合などにその落下地点に球を置くことはプレースですね。

プレースする主な救済例

1.ドロップした救済エリア内に止まらなかった

プレースする事例として最も多いのが、ドロップした球が救済エリア内に止まらなかった場合に球が落下した地点にプレースしてプレーする場合です。

現在のルールでは、ドロップした球が2度以内で救済エリア内に止まらなかった場合、球が最初に触れたキュ際エリアの地点に球をプレースして置くことができるのです。

2.他のプレーヤーの打った球が当たって動いた場合

ティショットやアプローチなどで稀に起こる他のプレーヤーが打った球が自分の球に当たって動いた場合は、その球が元あったであろう位置にプレースです。

これは他のプレーヤーの球が局外者という扱いとなり、動物などと同じ扱いとなるので元あったであろう位置に球を戻すことができるのです。

3.グリーン上で救済を受ける場合

グリーン上で前の位置に戻ってプレーしなければいけない場合や異常なコース状態(カジュアルウォーターなど)の場合は、プレースです。

例えば、風邪で球が動物などが球を動かした場合や他のプレーヤーよって謝って球の方向を変えられたり、球を止められた場合、グリーンの芝の状態が悪く、救済を受ける場合などが挙げられます。

【参考記事】グリーン上で他のプレーヤーに誤って球の方向を変えられた場合の処置はこちら▽

4.故意ではなく球を動かしてしまった

ボールを捜索中に故意ではなく誤ってプレーヤー本人、または他のプレーヤーが蹴ってしまった場合は、元あったであろう位置に無罰で球を戻すことができます。

ただし、そのボールを元に戻さずそのままプレーしてしまった場合は誤所からのプレーで一般の罰(2打罰)が課せられるので注意しましょう。

【参考記事】球の捜索中に故意ではなく球が動いてしまった場合のルールはこちら▽

5.リプレースは元あった場所に球を戻すこと

プレースが指定された範囲に球を置くのに対し、リプレースは、元あった場所に球を戻して置くことを言います。わかりやすく言うと、ボールを拾い上げた点に正確に球を戻すことがリプレースです。

リプレースはプレーヤー本人以外でも行うことができますが、ボールを元に戻す時はプレーヤー本人、またはボールを拾い上げた人が元の位置に戻さなければけません。これを他のプレーヤーが拾い上げて本人がリプレースしてプレーすると1打罰となってしまいます。ただし、間違った方法でリプレースされた球を打つ前に気が付いて正しい処置方法に訂正すれば無罰です。

これでよくある事例が、キャディがグリーン上で球を拾い上げ、その球をプレーヤー本人に渡してしまいプレーヤー本人がリプレースしてしまうことですね。

リプレースする主な事例

1.ボールをマークして拾い上げる時

ボールをマークしてそのボールを拾い上げた場合はリプレースとなります。これは、グリーン上やグリーンカラー、ジェネラルエリアであっても同じであり救済とは違いです。

例えば、グリーン上で普通にプレーをしていて他のプレーヤーの邪魔にならないようにボールをマークする場合や、豪雨や雷でプレーを中断しなければいけないような場合が当てはまります。

2.プレー中のボールを交換する場合

プレー中、ボールの劣化や当たった障害物の影響で球が切れてしまったりひびが入ってしまうようなケースが稀にあります。その場合はボールを拾い上げ、交換した新しい球をそのボールがあった場所にリプレースしてプレー再開となります。

【参考記事】プレー中のボール交換の条件はこちら▽

3.球の確認のために拾ったボール

ラフなどで草が生い茂って自分の球か確認できない際にボールを拾い上げて確認する必要がありますね。その場合も確認したら元あった位置に戻さなければいけません。

この時の注意が、確認のために拾った球が他のプレーヤーの球だった場合、そのプレーヤーにリプレースさせるのではなく、拾い上げた本人が球をリプレースしなければいけません。これを間違えてプレーしてしまった場合は1打罰が科せられます。

4.プレースした球が動いた場合

ルール規則に則って救済を受けてプレースの処置をした球が、傾斜などの影響で止まらずに動いてしまった場合は、その球をプレースした位置にリプレースします。

この場合、球がまた動き出す可能性があるのですが、その場合は元の位置からホールに近づかず球が止まる最も近い位置でプレースとなります。


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6インチルールはプレース?それともリプレース?

コンペやプライベートでよく耳にする6インチのルール。この6インチルールでは球はプレース、つまり6インチプレースと呼ばれます。

この6インチプレースですが、公式なゴルフのルールではないことはご存知かと思います。でも、この6インチルール、プロのトーナメントでも時々適用されているのをご存知ですか?

これは、ローカルルールのプリファードライというルールが正式な呼ばれ方で、悪天候によるゴルフ場の芝の状況によってゴルフ場や大会運営委員会から適用される特別処置なのです。

【参考記事】プリファードライの規則についてはこちら▽

プレースとリプレース

プレースとリプレースの違いをまとめると、

・プレースは元の位置とは違う位置に球を置くこと

・リプレースは元の位置に球を置くこと

であり、基本的にはリプレースはグリーン上や自分の球が他のプレーヤーのプレーの邪魔になる場合、プレースは救済を受けて球があった位置から動かす場合や何かしらのアクシデントで動いた球を元あったであろう位置に戻す場合に使われます。

それぞれの処置を間違えるとペナルティの対象ともなってしまうのでしっかり確認してから対処するようにしましょう。



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