一般のゴルファーにはあまり馴染みのないゴルフ用語「プリファードライ」。
馴染みがない用語だからこそ、その処置に混乱する人も少なくないでしょう。
でも、プリファードライは間違って処置してしまうとトラブルの原因になってしまうことも。
今回はプリファードライの適応でも間違えられることの多い、バンカーでのプリファードライにいてご紹介させていただきます。
プリファードライとは?
GACライターのBUNTAです。
プリファードライとは実はみなさんがよく知っているいわゆる「6インチ」に似たルールです。
ただし、厳密にはコンペでの「今日は6インチOKです!」という6インチルールとは異なるものなので注意しましょう。
また、プリファードライとはゴルフの正式なルールではなくローカルルールです。
天候などによりコースの状態が悪くなりフェアなプレーがしにくい環境になってしまったときのための救済処置としてコースや主催者側が設置できる特別ルールなのです。
プリファードライの詳しい処置方法はこちら▽
プリファードライはバンカー内でも救済を受けられる?
プリファードライを6インチと同じだと考えてしまう人の中に、プリファードライだからとバンカー内の球を動かしてしまう人がいます。
しかし、プリファードライはバンカー内の球には適用されないことが多いので気をつけましょう。
ここで「されないことが多い」という不定的な表現をしたのは、場合によっては適用される可能性もあるからです。
プリファードライについて、ローカルルールのひな形のE-3「プリファードライ」ではこのように書かれています。
時折生じる地域的な異常な状態がフェアなプレーの障害となる場合、その影響を受けたコースの部分を修理地と定めることができます。しかし、大雪、春の雪解け、長雨、猛暑などの悪条件は時としてコースを損傷したり、芝刈りの重機の使用を妨げることがあります。
そうした状態がコースの広範囲に及ぶ場合、委員会はフェアプレーを可能とし、フェアウェイを保護することができるようにする「プリファードライ」(通称「ウインタールール」)のローカルルールを採用することを選ぶことができます。そうしたローカルルールは状態が回復したならば速やかに撤回すべきです。
このローカルルールをジェネラルエリアのフェアウェイ以外の場所で使うことは、このローカルルールがなかったならば球がアンプレヤブルとなるかもしれない区域(ブッシュや樹木の中など)からプレーヤーが罰なしに救済を受ける結果となり得るので、推奨されません。
引用:http://www.jga.or.jp委員会の措置より
要約すると、プリファードライはローカルルールなのでルール上は範囲は定められてはいないが、R&A(全英ゴルフ協会)では「フェアウェイ以外でプリファードライを適用することを推奨していない。」ということです。
コンペや競技会でプリファードライを適用する場合必ずその適用範囲も同時に定められているでしょう。
このとき、適応範囲にジェネラルエリアとだけ書かれていればバンカー内でも適用することができます。
しかし、プリファードライをジェネラルエリアのフェアウェイのみとルールを設置した場合はバンカー内の球にプリファードライを適用することはできません。
バンカーでのプリファードライの適用のまとめ
プリファードライはローカルルールのためルール上、バンカー内の球をプリファードライの救済を受けてはいけないとは定められていません。
しかし、プリファードライはR&Aではフェアウェイ以外での適用を推奨していないため多くの場合、フェアウェイ以外では救済を受けられないケースが多いでしょう。
その適用範囲はコースや競技会によって範囲が異なるためどこまでの範囲で適用されているか前もって確認する必要があります。
ローカルルールでも、適用されればその競技ではゴルフ規則と同じになります。スタート前に必ず確認するようにしましょう。
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