ゴルフの打ちっ放しでの球の飛距離について多くの質問を耳にします。
それは、「練習場の方が実際の飛距離より飛んでいない?」という疑問。
そう、それは勘違いでもなんでもなく、ゴルフ練習場のボールは飛ばないということは事実です。
そこで今回は、ゴルフの打ちっ放しのボールが飛ばない理由やコースボールとの違いなど、レンジボールにまつわる疑問についてお話ししたいと思います!
ゴルフ練習場のボールは飛ばない?
こんにちは!BUNTAです!
そもそも、なぜ練習場の球は飛ばないのでしょう?
それは、“レンジボール(練習場の球)とコースで使用するコースボールは全く別物である”ということが理由です。
あなたが練習場で打っているゴルフボールは練習場の様々な理由や観点から“飛ばないように作られている”のです。
ゴルフの練習場のボールとコースボールの違いとは?
練習場で使用されているボールはレンジボール、コースで使用する球をコースボールと呼ぶのはみなさんご存知だとは思います。
実はこの二つの球、同じゴルフボールでも構造がそもそも全く別なのです。
プロゴルファーの協力のもと、この二つのボールを打ち比べてもらった検証結果では、"ドライバーの飛距離に約30ヤードの差が出た"とか。
では、レンジボールとコースボールの違いとは一体なんなのでしょうか?
ゴルフのレンジボールとコースボールの大きな違い
まず、練習場で使用するボールには二種類のレンジボールがあります。
それは、”ワンピースとツーピース”という種類の球です。
一般的に多くの練習場で使用されているのは主にワンピースという種類のボールです。
ワンピースのボールとは、ボール自体にコアがなく、いわゆるゴムボールと同じ構造のものを指します。
ツーピースのボールはそのゴムボールの外側をカバーしてあるような構造となっているタイプのもののことを指します。
出典:http://takanohara-golf.com/facility/ball.html
つまりこのピースとは“ゴルフボールの層の数”を表しているのですね。
ツーピースの球では公式戦でも使えるように登録されているものもあります。
しかし、“実際にコースで使用するボールはスリーピースやフォーピースと層の数が多いものが使用されている”のです。
出典:https://ipping.jp/item/4009
ゴルフボールは層が多ければ多いほど、スピン量が持続するような構造になっています。
ボールを打ったときクラブフェースによってボールが潰されるのですが、その時に層が多いほど、潰れ具合が変化します。その層に使われている素材がメーカーやボールの種類によって違うため、潰れ具合がボールによって変化し性能が異なるというのがコースボールなのです。
逆に層が少ないレンジボールというのは、スピン自体は掛かりやすいのですがスピン量が持続しないので球が上がりにくく早く落ちてしまうため、飛距離が出ないような構造になっています。
なので、練習場のボールを打ったとき、飛距離もそうですが「球が全然上がらない!」ということも当てはまるのではないでしょうか?
これが、レンジボールとコースボールの最も大きな違いですね!
レンジボール(ワンピースボール)の特徴は?
ここで、レンジボール(ワンピース)の特徴について簡単にお話しさせていただきますね。
1番の特徴は“ピース数の多いボールよりもワンピースの球の方が耐久性が高い”ということです。
練習場では毎日多くの人が球を打つのですが、練習場ではその球を回収して洗って再利用しているのですね。
その為、コースボールのような層のある球ではコアが割れてしまったり、カバーが裂けてしまったりと、すぐにダメになってしまいます。
ですが、レンジボールは耐久性を重視して作られているので、ボールが傷みにくく、綺麗な外観を長持ちさせることができるのです。
そして、もう一つの特徴が、“身体への衝撃の少なさ”です。
わかりやすく説明しましょう。
レンジボールはいわゆるゴムボールのようなものです。
打感がソフトなため、一度の練習で数百球打っても手首などへの衝撃が少ないためコースボールに比べて多くの球を打つことができます。(かといって練習のしすぎは手首を痛めますが…)
そのため、飛距離が落ちて打感もコースボールとは異なるのです。
ただ、最近ではレンジボールも研究され進化しているので、コースボールに近い打感のものを登場していますね!
レンジボールを使う理由は練習場の構造にも関係している
練習場でワンピースの球が多く使用されている理由をもう少しお話ししましょう。
練習場がワンピースのレンジボールを使用する理由は、ワンピースの方が作るのが簡単なために安いということもあります。ですが、もちろんそれだけの理由ではありません。
ほとんどの練習場は、ネットで囲われた構造になっています。
このネットが、”長年使用することでボールの摩擦によって破れてしまうことがある”のです。
ネットが破れてしまうと周りの民家などはゴルフボールが飛んできて大変危険ですよね。
レンジボールはスピン量の持続時間が短いため、”ボールがネットに届く頃にはスピン量が落ちた状態で到達する”のです。
つまり、レンジボールは練習場のネットにも優しいということですね!
そして、練習場によっては、ネットの上部にはネットを張っていない練習場もあります。
飛ばし屋の人がドライバーで打った時、”球の上がるコースボールではネットを飛び越えてしまう”危険があります。
そんな球が人に当たりでもしたら殺人事件です。
ですが、レンジボールはスピンが持続せず、球が上がりにく構造になっているため、”ネットよりも高さが出ないため飛び越える心配がない”のです。
これらのことから、練習場がレンジボールを採用していることがわかりますね!
ちなみに、ゴルフの打ちっ放しに使用されている緑色のネットは大きさにもよりますが、張り替えるのに一枚ウン十万円…コースボールを見つけたらフロントに持っていくか、ネットまで届かないクラブで打つようにしてあげてくださいね!
ゴルフ練習場のボールは曲がりやすい?
ゴルフの七不思議でよく“練習場とコースで出る球筋が違う!”ということがあります。
これは、レンジボールのある特性がこの七不思議を生み出しているのです。
原因はフェースに乗っている時間の差
コースボールとレンジボールでは飛距離やスピン量に差があるということをお話しさせていただきました。
実は、“飛距離やスピン量の差はボールがフェースに乗っている時間の差が影響している”のです
レンジボールの方がコースボールに比べてスピン量が多いのですがこれはつまりボールがフェースに乗っている時間が長いのが原因です。
ゴルフボールは、この”フェースに乗っている時間が長いことで曲がり幅が大きくなる”のです。
ですが、コースボールは球離れがレンジボールに比べて早いので曲がり幅が少なく収まります。
これらが練習場とコースで出る球筋が違うということの原因です。
練習場ではちょいスラくらいがちょうどいい
この差を埋めたいのなら練習場ではまっすぐの球を打とうとしないことがポイントです。
レンジボールがスピン量が多いということはつまりスライスしやすいということです。
逆に練習場でドローだとコースではスピン量が減ってフックやチーピンしてしまう可能性が高くなるのです。
スピン量の多いレンジボールでは”ちょいスラ(ちょっとスライス)からフェードボールくらいが出ていればコースではスピン量が抑えられて真っ直ぐのストレートボールになる”ので覚えておきましょう!
練習場ではフィーリングが大切!
いかがでしたか?
練習場のレンジボールとコースボールではそもそも出る球筋が事態が違うということがわかりましたよね?
ということはある程度まで参考にしてあとは自分の球を打った感触やなんとなくの方向だけあっていればOKということ。
練習では、体を慣らす程度の運動と考えて自分の感覚を磨いていくことが上達への近道ですね!
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