ゴルフのルールのロストボールとは?今さら聞けない処置方法やペナルティ

ゴルフのラウンド中、林の中や深いラフでボールを見失ってしまいロストボールとなってしまうことはゴルフをしていれば誰もが経験することです。

では、自分の打ったボールがロストボールになってしまったとき、あなたはちゃんと正しく処置することはできていますか?

今回は、そんないまさら聞けない【ロストボールのルール】について徹底解説させていただきますね。

ゴルフのルール【ロストボール】とは?

ロストボールとはプレー中にボールを紛失した際に適応されるルールのことです。ゴルフ場は広大なためプレー中どうしてもボールを紛失してしまうことがあります。そのときに決められた制限時間内にボールを発見できなかった場合に適応されるルールです。

ロストボールの捜索時間

ロストボールを探すことができる時間はボールを探し始めてから3分以内です。(2019年1月1日以前は5分でしたがスロープレー防止のため3分に短縮されました。)

3分以内にボールを探し出せなかった場合はロストボールとして速やかにルール規則に従った処置を取らなければいけません。

ちなみに3分の制限時間を超えた後に自分のボールが見つかってもそのボールをプレーすることはできません。もしそのボールでプレーしてしまった場合はペナルティとして2打罰が課せられるので注意しましょう。

ロストボールのペナルティ

自分のボールがロストボールになってしまった場合はスコアに罰則を加算するペナルティが発生します。

ロストボールの場合、適応されるペナルティと処置は1打罰でボールが元あった位置(元あったであろう位置)から打ち直しです。

ただし、2019年よりローカルルールとしてボールが元あった位置まで戻らずに2打罰でプレーが再開できる新ルールの適応が認められたのでそちらもあわせて覚えておきましょう。

ロストボールの2つの処置方法

先にも書いた通り、ロストボールには2つの処置方法があります。1つ目は1打罰で元あった位置に戻る【ストロークと距離】という処置方法と、2打罰でロストボールをした付近からプレーできる【前進2打罰】という処置方法です。

ではどういった状況でこの2つの処置を使い分ければ良いのか説明していきましょう。

【ロストボールの処置その1】ストロークと距離

ゴルフでは常に1打罰を支払えば最後にプレーした場所から別のボールをプレーをする、つまり打ち直しすることが認められています。このルールを【ストロークと距離】のルールといいます。

ロストボールには基本的にはこのルールが適用されるため、ボールを捜索して3分以内に見つからなかった場合はロストボールとして1打罰で最後にプレーした場所に戻って別のボールをプレーします。

具体的には1打目がロストボールとなった場合は戻って打ち直しするショットが第3打目となります。

また、最後にプレーした場所の正確な位置がわからない場合はおおよその位置を推測して基点を決め、その基点からピンに近づかない方向へ半径1クラブレングスの救済エリアにボールをドロップします。

【ロストボールの処置その2】前進2打罰

またロストボールの場合もひとつの処置として【前進2打罰】というローカルルールが存在します。

このルールは以前までは非公式なルールとして(俗にいうプレーイング4)広く知られていましたが、2019年のルール改正でロストボールになった場合に最後にプレーした場所まで戻って打ち直すことによるスロープレーを防ぐために打ち直し以外の選択肢としてのローカルルールの設置が認められました。(ただし、公式な試合や競技会では認められない場合が多いので注意。)

処置方法はロストボールとなったであろう位置に救済エリアを設定し、救済エリア内にボールをドロップしてスコアに2打罰を加算しプレーを再開します。(救済エリアの決め方は以下を参考)

具体的には1打目がロストボールになった場合は救済エリアから打つショットが第4打目となります。

救済エリアの決め方

ロストボールとなった際にローカルルールとして適応できる前進2打罰の救済エリアの決め方の手順は以下の通りです。

【救済エリアの決め方】
1.ボールが紛失球となったとされる地点(ジェネラルエリア内で)を決める。(A地点)

2.A地点から最も近く、ピンに近づかないプレー中のホールのフェアウェイとラフの境界線の地点を決める。(B地点)

3ピンからA地点を繋いだ直線の外側2クラブレングス(クラブ2本分)とピンからB地点を繋いだ直線の外側2クラブレングスの後方の全てのジェネラルエリアが救済エリアとなる。

出典:JGAローカルルールひな形

ロストボールになりそうと思ったら暫定球を打っておく

自分の打ったボールがロストボール、もしくはOBになる可能性が高い場所に行ってしまった場合は暫定球を打つことができます。もし打った球が林や深いラフに飛んでしまった場合は暫定球を打っておくようにしましょう。また暫定球を打つ際は打つ前に「暫定球の宣言」を忘れないように。

また一度ボールを探し始めてしまうと3分以内であっても暫定球はもう打つことはできません。ただし、ショットを打ったあとに少し歩き始めてOBやロストボールの可能性があると思ったら50ヤード未満であれば戻って暫定球を打つことができるので覚えておきましょう。


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ボールを紛失した場合でも無罰になる特別処置

ボールを紛失してしまった際、必ずしもロストボールとしてペナルティを受けなければいけない訳ではありません。ボールを紛失してしまった場合でも無罰でプレーを再開することができる救済ルールもあります。

局外者がボールを持ち去った場合

ボールを動物が持ち去ってしまった、または他のプレーヤー(たとえば隣のホールから来たプレーヤー)が間違えて打って行ってしまったことが原因でボールを紛失し、それが分かっている場合やほぼ確実である場合は、無罰で元あった位置(あったであろう位置)にボールをリプレースすることができます。

動かせる障害物や異常なコース状態の中や上に止まった場合

球がコース上の動かせる障害物(堆積物や動物の糞、コース内にある人工物など)、または異常なコース状態(修理地やカジュアルウォーター、水たまりなど)の中や上に止まったことが原因で紛失し、それが分かっている場合やほぼ確実である場合は無罰での救済が受けられます。

OBとロストボールの違い

OBとロストボールの違いは簡潔に言うとOBは打ったボールが白杭の境界線の外側に出た場合、ロストボールは打ったボールがジェネラルエリア内で紛失してしまった場合に適用されます。

ルール上、その処置方法は同じで適用されるのはストロークと距離、もしくはローカルルールで定められた前進2打罰が適応されます。

ただし、前進2打罰を適用したときの救済エリアを決める際の基点の位置がOBの場合は境界線上であるのに対し、ロストボールは紛失球となったであろう位置という違いがあるので覚えておきましょう。

前進2打罰は積極的に適用してスロープレーにならないように

いかがでしたか?

基本的にはルール上、適応することができるロストボールの処置はストロークと距離のルールだけです。

ただ、ほとんどのゴルフ場ではスロープレー防止のためプレーング4を推奨するゴルフ場や前進2打罰をローカルルールとして設置しています。

プライベートやコンペで前進2打罰を禁止されることは少ないとは思いますが、知識としてロストボールのルールを覚えておくようにしましょう。



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