ゴルフの修理地はそのまま打つことができる?ルールでの処置や救済は?

修理地とはゴルフコースの工事している区域、または修理箇所のことですね。

通常では芝の張り替えや土壌が荒れて保護や修繕の必要のあるエリアであるためその中から球を打ってはいけない…。そう思っている人も多いのではないでしょうか?

でも実は、修理地はそのまま打っても大丈夫なんです!

そこで今回は、修理地はそのまま打つことができる?ルールでの修理地の処置や救済についてお話しさせていただきますね!

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ゴルフの修理地はそのまま打つことができる?

こんにちは!BUNTAです!

ゴルフコースで青い杭が打たれているエリアを修理地というのはご存知ですよね?

この修理地は主にゴルフコースの改修工事や芝の張り替えや保護を目的として杭が打たれています。

今回はその修理地についてのお話しなのですが、実はこの修理地のエリア内に止まったボールは“そのまま打つことができる”ということをご存知でしたか?

修理地は意外と皆勘違いしている?

あるツアープロの方のお話で実際にあったお話を例としてみてみましょう。

試合中のあるホールで、そのプロの方の打ったセカンドショットはグリーンを外れ、グリーン横の元々バンカーだった場所を改修工事した跡に止まりました。

このエリアは改修工事後間もなかったため、修理地となっていました。

彼は、「修理地からはボールを打ってはいけないから…」と、ボールをピンに近づかない位置まで下がって救済を受けたそう。

もちろん、ドロップのできる位置で最も近いポイントはバンカー跡の後方のエリアで、難易度の高いアプローチが残ってしまったそう。(20ydほど後方に戻ったそうです)

その難易度の高いアプローチを寄せきれず、彼はそのホールをボギーとしてしまったとのこと。

その試合後、その出来事を仲間のプロに話したところ、「そのまま打てばよかったのに」と、返答が返ってきたそうです。

そこで、彼はふと、「え?修理地からってそのまま打っていいの?」と思ったそうです。

修理地からはそのまま打ってもいいの?

その話を聞いて私自身も「修理地は芝や土壌を保護しているエリアなのだからそのまま打ってはマズイのでは…?」と、疑問が浮かびました。

そこで、JGA発行のルール規則調べてみたところ、確かに“ルール規則には「修理地がプレー禁止区域である」という文言はありませんでした。”

ではなぜ、修理地からは打ってはいけないという勘違いをしている人が未だに後を絶たないのでしょうか?


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ルール規則での修理地の処置や救済は?

調べた結果、修理地からは打ってはいけないという勘違いをしている人が未だに後を絶たないという理由には、実はゴルフ場や試合ごとに設けられた”ローカルルールが大きく関係している”ことが判明しました。

ルール上の修理地の定義って?

まずゴルフ場はコース内コース外(OBエリア)という二つに区分されます。

そしてコース内はジェネラルエリア、グリーン、ティーイングエリア、バンカー、ペナルティエリアの5つに分けられています。

そう、この中に修理地というエリアはありませんよね?

修理地は、ルール上では“異常なコース状態”とされ、異常なコース状態に関してルール上では統一の処置が定められているのです。

この異常なコース状態は、

  • 動物の穴
  • 修理地
  • 動かせない障害物
  • 一時的な水

の4つが統一されているため、修理地は動かせない障害物(カート道路や排水溝など)からの救済処置と同じであり区別されていないのです。

そう、タイガーウッズがカート道路の上から打ってバーディを奪ったというシーンもテレビで見たことがある通り、修理地はそのまま打つことができるのは、“修理地は異常なコース状態の一つだから”ということです。

ちなみに異常なコース状態はペナルティエリアを除いた残りの4つのコース内のエリアにならどこにでも設置することができます。

プレー禁止区域をローカルルールで定めることができる

さて、本題はここからです。

果たして本当に修理地からは球を打つことができないというルールは、単なる噂が一人歩きした空想のルールだったのでしょうか?

結論的には、これは空想上のルールではありません。

実は、修理地から球を打ってはいけないという場合もあるのです。

それは、”修理地が「プレー禁止区域」と指定されている時に限り、修理地にあるボールは救済を受けなければいけない”のです。

プレー禁止区域について、ルール規則にはこう記されています。

以下ルール規則2.4プレー禁止区域より抜粋。

2.4プレー禁止区域
プレー禁止区域は異常なコース状態(規則16.1f参照)、またはペナルティーエリア(規則17.1e参照)に定められた部分で、プレーすることは認められない。プレーヤーは次の場合、救済を受けなければならない:
・プレーヤーの球がプレー禁止区域にある。または、
・プレー禁止区域が、そのプレー禁止区域の外側にある球をプレーするときにプレーヤーの意図するスタンス区域、意図するスイング区域の障害となる(規 則16.1fと規則17.1e参照)。
委員会の措置、セクション5H(1)(行動規範はプレーヤーにプレー禁止区域に一切入らないように命じることができる)参照。

引用:http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/Rules_2019.pdf

つまり、”ローカルルールでならば異常なコース状態のエリアをプレー禁止区域に指定することができる”ということなのです!

これは、競技会や公式戦のローカルルール、また、プライベートのラウンドであっても委員会側やコース側が修理地をプレー禁止区域に指定している場合があるということです。

プレー禁止区域に指定されたエリアではいかなる場合であってもプレーヤーはプレーすることが許されていないので、修理地であっても救済を受けなければいけないのです。

スタンスが掛かる場合でもプレー禁止区域から打つのはダメ

プロゴルファーが試合中、池などのペナルティエリア内に脚だけ入れてボールを打つシーンを見たことがありますよね?

この例はペナルティエリアということで脚やスタンスがエリア内に掛かることが許されています。

しかし、プレー禁止区域から球を打ってはいけないということでしたが、同じようにアドレスでスタンスだけプレー禁止区域に入っている状態からプレーすることは可能なのでしょうか?

”プレー禁止区域ではスタンスだけがかかる場合であっても救済を受けなければいけません。”

もちろん、プレー禁止区域に指定されていない場合であっても救済を受ける選択をした場合はそのエリアの境界線を跨いでプレーすることは許されていないので覚えておきましょう!

プレー禁止区域に指定できる場所も決まっていることが勘違いの原因?

ローカルルールでならばプレー禁止区域をどこにでも設置することができるというわけではありません。

プレー禁止区域に指定することができるのは、”異常なコース状態”もしくは”ペナルティエリア内”だけなのです。

つまり、コース側や委員会側は、修理地だからプレー禁止区域に指定するのではなく、“プレー禁止区域に指定したいから修理地にしているということが多い”のです。

このことから、修理地からは球を打ってはいけないという概念はプレー禁止区域に指定したいから青杭で囲んでいる場合があり、その処置を施した上でローカルルールを定めていることがわかりますよね。

プレー禁止区域に指定する為には異常なコース状態でなければいけない為、最も簡単に人為的に作ることのできる異常なコース状態を利用しているということですね!(プレー禁止区域にするためにわざわざ動物に穴を掘らせるためにはいきませんからね…笑)

修理地はカート道路や排水溝と同じと覚えて

いかがでした?

ゴルフにはプロでも間違えるルールはたくさんあります。

修理地については、「カート道路と同じだ!」と考えて救済を受ければ良いのです。

まあでも、修理地ということはゴルフコース側からしたらプレーして欲しくないというのが本音ということは忘れないようにしましょうね…!



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