ゴルフの暫定球で色違いの球を使った場合のルールって?ワンボールとは?

ゴルフの意外と知らないルールの落とし穴…

公式戦では暫定球は同じメーカーの同じシリーズの球を使わなければいけない…ということはゴルファーの皆さんならご存知のことでしょう。

その区別のためにボールには番号が振られているのですが、さて、この暫定球で同じメーカーの同じシリーズだけどボールの色を変えて使った場合について、正しく答えることができますか?

そこで今回は、ゴルフの暫定球で色違いの球を使った場合のルールについてお話しさせていただきますね!

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ゴルフの暫定球で色違いの球を使ったら?

こんにちは! BUNTAです!

まず、今回読んで欲しいのが、とあるゴルフの競技会での一コマです。

『〇〇県アマチュア選手権大会での一コマ』

Tさんはティーショットを大きく右に曲げてボールは右の林へ…。

その林の先にはOBゾーンがあるため、一応暫定球を打っておこうとTさんは暫定球を宣言して球を打ちました。

この時、Tさんは同じメーカーの同じシリーズの球を暫定球として使ったのですが、最初の球はオーソドックスな白い球を使ったのに対して暫定球は黄色いカラーボールを使用。

そこで同伴競技者のMさんは、

M「同じシリーズでも白いボールとカラーボールは別の球だからボールの色を変えるのは違反なんじゃないか?」

と、抗議しました。

それに対してTさんは、

T「同じメーカーの同じシリーズなんだからボールの色はボールに振られた番号と同じ。だから違反にはならないでしょう?」

と真っ向から反論…

さて、あなたはTさんとMさん、どちらの意見が正しいと思いますか?

暫定球は同一種類でも色違いはダメ?

この色違いの暫定球についての答えは、

『同一種類であっても色が違う場合は交換することはできない』

というのが正解です。

これについて詳しく説明すると、ワンボール条件が適用されるためです。

では、ワンボール条件とはどの様なルールなのでしょうか?


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ゴルフのルールのワンボール条件って?

まず、先に触れておくと、ゴルフのルールで規定に則って球を交換する場合、違う種類の球(違うメーカーの球) に交換してはいけないという規定はどこにも載っていません。

「え?てことは同じメーカーじゃなくても取り替えることができるの?」

と思ってしまいますよね。

まず、ゴルフ規定(公式ルール)ではゴルフ規定に適したボールであればプレーヤーはいかなるボールも使用することができるというのが記されています。

実は同一メーカーである必要すらない!?

以下“ゴルフ規定:4.2aラウンドのプレーに認められている球”より抜粋。

4.2a ラウンドのプレーに認められる球
(1) 適合球をプレーしなければならない。各ストロークを行うとき、プレーヤーは用具規則の要件に適合する球を使用しなければならない。
プレーヤーはプレーするための適合球をそのコース上の別のプレーヤーを含め誰からでも入手することができる。

引用:http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/Rules_2019.pdf

要約するとゴルフ規定に則った適合球であればどのメーカーの球でもルールに則っていれば交換して使っても良いということ。

この適合球というのはR&A発行の公認球リストに載っているもののことを指します。

つまり、ボール交換の際は公認球であればどの様なボールにも交換可能ということです。

競技の条件にワンボール条件を追加できる

では、暫定球は同じメーカーの同じシリーズのものでなければいけないというのは都市伝説なのでしょうか…?

いえいえ、都市伝説ではないので安心してください!

これは、ゴルフの競技を開催する際、開催者側は”ワンボール条件追加することができる”からです。

このワンボール条件とは、

“1ラウンド終了まで公認球リストの同一種類のボールを使用しなければならない”

という規定です。

この条件が適用されている競技会や試合においては、ボールを交換する際は同じメーカーの同じシリーズの球にしか交換することができなくなるのです。

同一種類でも色違いはダメな理由って?

ここまでの説明だと、R&A発行の公認球リストに載っていて同一種類の球なんだから「色違いでも問題ないんじゃないの?」と思いますよね?

実は、同じメーカーの同じシリーズでも色違いがダメな理由はこのR&A発行の公認球リストの同一種類のボールの定義が大きく関わっています。

公認球リストでは、

「製造メーカー:ブランド名:商品名:色」

が記載されています。

そう、”色も登録されている”のです。

昔、プロのトーナメントで実際に起こった事例でも、ブリジストンのニューイングの色違いのボールがそれぞれ色別に登録されていたため、同一ブランドでも使用が認められなかったという事例があります。

そう、公認球リストでは、“ボールは色別にも登録されている”のです。

このことから、

“同一種類のボールでも色違いは暫定球として認められない”

ということが判断できるのです!

アマチュア競技ではワンボール条件は希

今回の色違いのボールについてはゴルフのルールの意外な落とし穴です。

実は多くのゴルファーが勘違いをしているルールの一つです。

ですが、最近では殆どのアマチュア競技ではワンボール条件は採用されていません。

JGA公式の試合やプロのトーナメント以外でのワンボール条件は特殊なケースな様ですね!

コンペやクラブ競技、地方大会ではこのワンボール条件は殆ど採用されていないので、あまり深く考えない様にしましょう!

そんなことよりも、暫定球の宣言をしないで売ってしまった方がよっぽど怖いですから…ね。



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