ゴルフのスロープレーでのペナルティ 新ルールの40秒ルールとは?

ゴルフのラウンド中に他のプレーヤーのあまりにも遅いプレーにイライラしたという経験をしたことはありませんか?

ゴルフのマナーの中でもよく取り上げられるのが『スロープレー』ですね。そんなスロープレーはゴルフのルール規則にもその罰則が記載されていて、悪質なプレーの一つとしてルール上で明確な罰則規定が決められています。

そこで今回は、ゴルフのルールのスロープレーの罰則についてご紹介しましょう。

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ゴルフのスロープレーのペナルティは?

GACライターのBUNTAです。

前の組のプレーが遅かったり、同じ組のプレーヤーの打つまでのルーティーンの長さにイライラしたことあるという経験ってありませんか?実はゴルフのスロープレーは以前からプロのトーナメントでも悪質なプレーの一環として話題となっているのです。

現在のルール規則によるスロープレーのペナルティは”1打罰”です。

以前までのゴルフのルール規則では、スロープレーを罰するルールというのは明確にされていませんでした。なので試合ごとの大会委員会がローカルルールを定め、警告したのちにペナルティを課すという人の裁量によってペナルティが決められていました。

しかし近年では、そのスロープレー問題が取り上げられ、2019年のルール改正でルール規則に新しくスロープレーに関する項目が追加となりました。その新しい規則とはスロープレー対象者はペナルティとして1打罰が課せられるというものです。

スロープレーのペナルティの基準は?

この新ルールは『40秒ルール』と呼ばれ、40秒という時間内にプレーを進行しないプレーヤーにはルール規則に従って1打罰が加算される規則です。

このルールでは、最初の違反では1打罰とされますが、2回目は一般の罰(2打罰)、3度目は失格(競技の場合)とされます。

ここで疑問として浮かぶのが「40秒とはどこからどこまでの40秒なのか?」「警告なしに40秒を超えると即ペナルティなのか?」ということでしょう。そこを理解していないプレーヤーも少なくありません。

では、2019年に改正された新ルールの『40秒ルール』とはどのようなルールなのでしょうか?

ゴルフの新ルールの40秒ルールとは?

新ルールの40秒ルールはルール規則”5.6b 速やかなプレーのペース(1)”に記載されています。

原文は以下の通りです。

(1)プレーのペースの推奨。プレーヤーは、次に要する時間を含め、ラウンドを通じて速やかなペースでプレーするべきである:
・各ストロークのための準備と、ストロークを行うこと。
・ストロークとストロークの間の他の場所への移動。そして、ホールを終了した後、次のティーイングエリアへの移動。
プレーヤーは前もって次のストロークの準備をして、自分の順番になればすぐにプレーできるようにしておくべきである。
プレーヤーがプレーする順番になったときは:
・障害や気を散らすものがなく、プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うことを推奨する。そして、
・プレーヤーは通常、推奨されている時間より速くプレーすることができるはずであり、そうするべきである。

引用:http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/Rules_2019.pdf


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40秒ルールのカウントはどこからどこまで?

このルール規則には“障害や気を散らすものがなく、プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うこと”と記載されています。

これはつまり、「自分の打順が来たら40秒以内で打ちましょう」ということです。

さらにこのルール規則には“プレーヤーは前もって次のストロークの準備をして、自分の順番になればすぐにプレーできるようにしておくべき”とも記載されています。

このことから、40秒のカウントはとは「自分に打順が回ってきて距離を測ったりクラブを選んだりする時間も含まれる」ということ。

これを超えてのプレーは不当な遅延と判断されるため1打罰とみなされます。

スロープレーの罰則の基準は何回目の注意から?

試合などの競技に参加するようなゴルファーの方は、「じゃあ今までのような警告はなしにペナルティになるの?」と、疑問に思うかもしれません。

スロープレーの罰則対象になる注意回数については現行のルール規則であっても記載されていません。しかし、ルール規則には”大会委員会がプレーのペースの方針をローカルルールで定めることができる”とされています。

つまり、ローカルルールで「警告をしたのちにスロープレーへのペナルティを課すというルールを付け加えることができる」ということです。

例えば、2度の警告で改善されない場合は罰則対象となる。などといったローカルルールで警告は何回までかと定めることができ、それに従わない場合はペナルティの対象とすることができます。

スロープレーのルールに関してはトーナメントでも取り締まりを強化

最後にゴルフの新ルールの40秒ルールについておさらいしておきましょう。

  • 40秒のカウントは自分の打順が回ってきてボールを打つまで
  • スロープレーの罰則猶予はローカルルールで定められるもので試合によって異なる
  • 1度目は1打罰、2度目は2打罰、3度目は失格(競技の場合)

ゴルフのスロープレーに関しては直近4、5年の間で世界的にも騒がれるようになった問題でもあります。その背景には、今までは個人へのペナルティというより“その組のペナルティ”として扱われるのが不当だという声が増えてきたからでしょう。

これが最近、選手の間で“個々の選手を計測することの必要性”が挙げられていることがスロープレーが注目を浴びるようになったのですね。

もちろん、アマチュアであっても同じです。ゴルフは前後の組みや同伴競技者のいるスポーツです。一人のプレーがその日のゴルフ場の全体的な遅延を招くこともあるのです。

もし自分のプレーが「少し遅いかな?」と心当たりがあるようならこの機会に一度自分が打つまでの時間を測ってみるのも良いかもしれませんね。



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