米男子ゴルフのメジャー大会、全米オープンゴルフ選手権が現地時間の9月20日、最終ラウンドが行われ最終日を首位と2打差でスタートしたブライソン・デシャンボーが67で回り逆転優勝を果たし優勝賞金225万ドル(約2億3500万円)を手にした。デシャンボーはこの勝利でツアー通算7勝目、メジャー初勝利を挙げた。
全米オープンゴルフ2020賞金配分一覧 デシャンボーがメジャー初V 松山は17位
ニューヨーク州ウイングドフットGC(7477yd Par70)で行われた全米オープンゴルフ選手権、今年で120回目を迎えたこの大会を制したのは、最終日を唯一のアンダーパーで回り、通算スコアも6アンダーと大会唯一のアンダーパーで終えたパブライソン・デシャンボーが逆転でメジャー初制覇を成し遂げた。ハンチング帽がトレードマークと全てのアイアンのシャフトを同じ長さに揃えるなど「ゴルフ科学者」の愛称で知られているデシャンボーは今週16日に27歳になり、バースデーウィークにナショナルタイトルと225万ドル(約2億3500万円)のプレゼントを手にした。
最終日を単独首位で迎えた21歳の若手マシュー・ウルフは最終日を75とデシャンボーに競り負けて通算イーブンパーの2位、最終日を5打差の4位タイからスタートした松山英樹は78とスコアを落とし通算8オーバーの17位でメジャー初タイトルはお預けとなった。
全米オープンゴルフ選手権の主な選手の最終成績は以下の通りである。
我が道を進んだ”科学者”が大会唯一のアンダーパーで幕を降ろす
南メソジスト大学時代には物理学を専攻し、ゴルフでは「全米アマチュア選手権」と「NCAA全米学生選手権」で優勝、2016年にプロ転向した「ゴルフ科学者」デシャンボーは今年、コロナウイルスの影響でツアーが中断していた3ヶ月間の間に体重を9キロの増加に成功、プロ転向から見ると約18キロの増量を行ないツアー屈指の飛ばし屋となった。
今大会のデシャンボーはパー3を除く56ホール中、ティショットがフェアウェイを捉えた回数は実に23回だけ、この数字は1981年以降の同大会優勝者としては最も少ない数字であった。インタビューでデシャンボーは「僕は遠くに飛ばすことが有利だと言い続けてきた。それが今週、とてつもないアドバンテージとなった」と語り、深いラフにつかまるリスクをパワーでねじ伏せて6アンダーと大会唯一のアンダーパーを記録した。このスコアは過去5度のウイングドフットGCで開催された全米オープンの中で唯一のアンダーパー優勝だった84年のファジー・ゼラーの4アンダーを上回る結果となった。
スコア提出所を出たモニターに映る家族の姿を目にした”科学者”は、自身が成し遂げた勝利に思わず目頭を抑え勝利を噛み締めた。
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