実に42年ぶりの快挙。スマイルシンデレラ渋野日向子全英女子オープン優勝が今、ゴルフ界を賑わせていますね。
笑顔を絶やさない駄菓子好きの20歳の彼女が起こした快挙は快挙と何度書いても足りないほどの快挙であり、日本ゴルフ界の歴史に大きな傷跡を残しました。
では、そんな彼女の強さの秘密は一体なんなのでしょうか?
渋野日向子全英女子オープン優勝の快挙
GACライターのBUNTAです。
1977年、全英女子オープンで樋口久子が日本人初メジャータイトルに輝いてから42年。それ以来誰も手が届かなかった日本人のメジャー優勝を昨年プロテストに合格したばかりの20歳の渋野日向子が掴みました。
世界各国のメディアがこぞって彼女を“スマイルシンデレラ”と賞賛するほど、彼女のプレースタイルは終始笑顔を絶しません。
若干20歳の“女の子”がメジャータイトルの快挙に輝いた強さの秘密、それは、彼女の力強いスイングにあると言われています。
渋野日向子の強さの秘密はダスティンスイング
D・ジョンソンと瓜二つのインパクト
渋野日向子の強さの秘密は、かつての世界ランク1位のダスティン・ジョンソンとそっくりのそのインパクトです。
ダスティンジョンソンといえば特徴的なのが強烈なハンドファーストで迎えるインパクト。
渋野とD・ジョンソンの共通する強烈なハンドファーストで迎えるスイングは体重を右に残しつつ、左足の内側で体を回転させることでインパクトでの強いハンドファーストの形を作ることができます。
ハンドファーストが特徴的な渋野のインパクトはダウンスイングで溜め込んだパワーをボールに強くコンタクトする感覚やエネルギーを効率よくボールに伝える“圧”の強いスイングだと言えます。
ホームランバッターのような美しいインパクト
彼女のスイングの魅力は、彼女がゴルフ以上に好きだというソフトボールで培ったスイングであると言えます。
この、右足に体重を残しつつ左足の内側で回ってハンドファーストでインパクトを迎える形は、いわゆる野球のインパクトに近い形だと言えます。
これだけ強烈なハンドファーストでもインパクトの時、体が開かない秘訣は体感の強さにあるのでしょう。腕ではなく体の回転をうまく使ったそのスイングはホームランバッターのスイングの特徴に近い美しいシンプルなスイングだと言えます。
ハンドダウンのアドレスが手元を低く抑えてインパクトできる
渋野のスイングでもう一つ特徴的なのがハンドダウンで構えるアドレスです。
渋野のようなダウンスイングからインパクトにかけて強いタメ作る選手はダウンスイングでクラブが寝てしまいがちです。
これだけ強烈な溜めの強いダウンスイングをすると、普通、インパクトの瞬間、どうしても手元が浮いてしまいますが、ハンドダウンで構えることにより、インパクトの瞬間の手元が浮いてしまうのを防ぐことができるのです。
さらに、彼女のようにワイドスタンスで構えて、手元を低く、下半身をあまり動かさずに体の回転を上手く使ったバックスイングをすることで、ダウンスイングでの強いタメを生みます。
これは女子の選手というより、海外の男子プロのダウンスイングのような女子選手には珍しい溜めの強いダウンスイングと言えるでしょう。
ちなみに、彼女のようにハンドダウンに構えアドレスで強い溜めを作れるのは、強い体幹があってからこそであり、アマチュアの方がこれだけハンドダウンで構えてしまうと、間違いなくダフるのであまり真似ない方がいいかもしれません。
腕の間隔を詰めることで体との間隔を変えない
最近では、腕をリラックスしてアドレスを構えることを重視する選手が多いですが、渋野は腕が内側に反り返るほどの両腕をピンと伸ばしたアドレスをします。
これは、スイング中の体と腕の間隔を変えないようにしているからでしょう。腕の間隔を詰めて構えることでスイングの緩みを抑えているのです。
大振りをしないシンプルなスイング
渋野のスイングでアマチュアの方が参考にして欲しいのは、大振りをしないということです。
渋野のスイングは確かに少し個性的ではありますが、渋野のようにバックスイングからトップにかけて大振りをせずスイングをすることで、常に体の正面にクラブをキープすることができるので参考にしてみてください。
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